勝手に更新される毎日

六本木で働くサラリーマンのブログです。やめてくれ、待ってくれと言っているのに、1日1日が勝手に過ぎていきます。

温泉で考える人生の年輪

後楽園にある大型温泉「LAQUA」でこのブログを書いている。そう、私は今日、温泉に入ってきたのだ。
 
ところで、温泉に入った男が必ず行うことがある。
 
それは「チンコ比べ」である。
 
女性にはわからないかもしれないが、100%の男性がこれを行っている。
すべての男性は、出ているチンコに必ず目を向けるようにプログラムされているのだということを知っておいていただきたい。
 
私も男性の端くれとして、近視の目を細めながら通りすがる人のそれぞれのチンコにもれなく目を通していると、つまりチンコチェックをしていると、人間の顔と同じように、チンコの顔というべきか、十人十色ならぬ十人十チンコ、実にさまざまな表情のチンコがあることに気付かされる。
 
主張が強いチンコ。
 
控えめなチンコ。
 
「チンコ界の元木大介」といっても過言ではないほどの曲者チンコ。
 
人見知りのチンコ。
 
冷静に見えるが実は熱いハートを持ったチンコ。
 
いつも明るいチンコ。
 
世の中をやや斜めから見ているチンコ…。
 
 
温泉に入っていると目の位置が下るため、自然とチンコを見てから人の顔を見る、という順番になる。
私もこの自然の摂理にしたがって温泉の醍醐味を味わっていると、もうひとつあることに気がついた。
 
チンコからその人の顔や体格、人相を予想するのがいかに難しいことであるか、と。
 
「え、そのチンコでこの顔!?」とか、逆に「その顔でこのチンコって何?ギャップを意識してるの?」と驚くことも少なくない。
「チンコと顔マッチングクイズ」があれば、正答率は20%くらいではないだろうか。
 
まあそんなクイズに参加してくれる人なんていないからムリだけど。
 
「では、正解発表です! みなさんパンツを脱いでくださいー!」
 
とはならない。
 
 
人は顔とチンコには、違う年輪を刻むのだ。
 
これは、イケメンが必ずしもヤリチンではないという事実に現れているかもしれない。しかし、それが事実かどうかも知らないし、確認するすべもない。だから、この命題に勇気づけられることもない。
 
皆さんだったら、何%正解できるだろうか。

自己啓発本が苦手だ。

自己啓発本が苦手だ。
 
それはなんとなく「意識高い系」に対する反発や、「人の人生の後追いなんてしたくない」という青臭い感情が原因だと思っていた。しかしきのう本屋に行って気がついた。わかってしまった。そういうことではなかったのだ。
 
俺の家の本棚には多くはないがその手のジャンルの本が並んでいる。「ギャンブルで強くなるための本」や「企画術」はいいのだが、問題なのは、それらに次ぐくらいの数であるのが「ストレスで苦しまなくてすむようになろうぜ」系のものであるという事実だ。
 
言うまでもなく、本棚には自分の欲望や悩みの裏返しが並ぶ。つまり俺は「日常生活で強いストレスを感じており」、「それを解消したいと願っている」ことになる。本屋に並んでいるものは、世の中全体の欲望を浮き彫りにしているが、自分の本棚に並ぶタイトルは今の自分の状態をそのまま生写しているのだ。
 
俺が自己啓発本が苦手なのは、この点であった。つまり本棚を眺めれば、「ああ、俺はストレスを解消したいと思っているんだなあ。そりゃあんなことやこんなことがあったらそう思うよね。ああ思い出してきたら嫌な気持ちになってきた」と陰鬱な気分になってしまうからだ。
 
言い換えれば、自己啓発本は処方箋のようなものであり、本棚はカルテがずらっと並んでいるようなものなのだ。そんなものを毎日見ていていい気分になるわけがない。
 
毎日を楽しく過ごすためには、それらの類の本を本棚から取り出し直ちに処分しなくてはならない。しかし俺はまだストレスの解消方法を習得できておらず、本を処分してしまったらやり方がわからなくなり目的を達成できなくなってしまうため、処分してはならない。
 
こうして俺の家の本棚には「ストレスから自由になるための方法論」をテーマにした本が並び、それを目にする俺は毎日をストレスフリーに楽しく生きることができないのである。

読書感想:Licca's Tweet スーパーおしゃれ女子、リカちゃんの華麗なる日常

香山リカTwitterまとめ本。それだけでネタ本かと思ったが、精神科医の方ではなく人形の方。本屋でふと見つけて手にとってしまった。

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精神科医の方のTwitterはもっぱら炎上の中心として一部の好事家から人気のあるものだが、こちらのリカちゃんのTwitterは、存在こそ知っていたがじっくり読んだことはなかった。ネタ本だと思って手にとった私だったが、その期待は完全に裏切られた。

 

リカちゃんは世界一「Twitter での活動を期待されていた人物」かもしれない、そう思わずにはいられない本であった。リカちゃんが最も効果的・魅力的に情報発信を行うために開発されたツール、それがTwitterなのだ。

 

Twitter は自分がシェアしたいと思った瞬間だけをリアルタイムに共有することができる「選択同期」が特徴のプラットフォームである。これこそがリカちゃんのキャラクターをTwitterが昇華させるのに寄与している。

 

リカちゃんは常に最高におしゃれで、毎日違うファッションをして様々なところへ出かけている。そしてその模様を毎日Twitterに投稿しているのだ。これを並の女性が同じことをやろうとすると大変だ。相当の努力や資金力が必要であるし、クローゼットがいくら広くても服で入りきらない。

 

しかしリカちゃんは決してそういった「背景」をTwitter に投稿しない。タイムラインを見る限り、完璧なのだ。生身の女性であれば「影で相当努力しているだろうし痛い」「意識高い」とかと見られるだろうが、リカちゃんにはその心配がない。当然だ。なぜなら「背景が存在しない」からである。だから素直に受け入れることができる。

 

これはリカちゃんにしかできないことだろうか。いや、そんなことはない。生身の人間には当然背景がある。でも、だからどうしたというのだ。現代日本ではとにかく「空気を読むこと」が重要視されるが、それを重苦しく感じているのは他でもない我々なのだ。

 

「女子力」という言葉がこれほど流通すること自体が、世の中からそれが失われていることの証拠であろう。もはや日本の女性が「女子力」を必要とするのかは、今後の社会通念の変化によるかもしれないが、リカちゃんは日本女性が女子力を取り戻すきっかけになる可能性を秘めているように感じる。それどころか、我が道のまま毎日のスーパーおしゃれを楽しむリカちゃんは、「空気を読まないといけない」という空気を、振り切ってくれる救世主になるだろう。