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勝手に更新される毎日

六本木で働くサラリーマンのブログです。やめてくれ、待ってくれと言っているのに、1日1日が勝手に過ぎていきます。

「どこに住みたいか」の変遷が表すもの

合コンなどでよく聞かれる、「どこに住んでるの?」という、遠回しに相手を値踏みする質問がある。
 
以前、御茶ノ水と神保町の間くらいのところに住んでいた時期のことだ。
「どこに住んでるの?」と聞かれて「御茶ノ水」と答えると「え? なんで?」という反応をされることがけっこうあった。
当時は住所に理由を尋ねられたのが初めてだったので、反射的に「え? なんでってなんで?」と返すと、「いや、なんでかな? と思って」などと言われたものだ。
 
この会話、必要?
 
ほかにも、回数は多くはない合コン経験の中で、「将来の夢は?」(答えは「皇族に入ること」)、「仕事の目標は?」(答えは「不労所得で暮らしていくこと」)などそういう場にはあまりふさわしくなさそうな質問を受けることがけっこうあった。
話しづらい、とっつきにくい雰囲気でも出していたのだろうか。
 
それはともかく、「どこに住んでるの?」という質問にはその人の生活、経済状況を知る目的もあるだろうが、人が「住みたい」と思う場所はその人自身の物の考え方を強く反映しているからこそ使われるのではないだろうか。
 
自分の場合でも、その時に応じて住みたいと思う場所はころころ変わっていた。
今回はそんな自分の住みたい場所遍歴を勝手に振り返ることにする。
 
 

住みたい場所遍歴その1:小学生のころ

私が最初に住みたいと思ったのは、「コンビニ」だった。
「コンビニに住む? は? 頭わいてるの?」とお思いになるかもしれないが、幼心に本気で「布団を引くなら雑誌コーナーの前かなー横になりながら雑誌が取れて便利だし」などと想像していたのがこの時期だ。
 
いまから25年以上前の話だ。コンビニには今ほど何でもかんでもそろっていたわけではない。それでも
 
  • まあまあな飯
  • 種類豊富なドリンク
  • 大量のチョコレート
  • 過剰に利いた空調
  • 普段読んでいる雑誌がすべて立ち読みできる
  • ゲームまで売ってる
 
と、コンビニは「おれはここで暮らしたい」と思わせるには十分すぎるほど快適な環境だった。
 
「物質に囲まれていたい、それがあれば十分」という俺の考えをわかりやすく表している。
 
 

住みたい場所遍歴その2:高校卒業~大学に入るころ

次に住みたいと思ったのは、「東京」だった。
 
当時は関西の実家に住んでいたが、ただ「東京に住みたい」というよりもこの時は、「とにかくひとり暮らしがしたい」という想いが強かった。
 
一人っ子でずっと親の干渉を受け続けたことに対する反発だったのだろう。
 
おれは決して誰にも邪魔されることのない空間に憧れていた。そして、コンビニのようにいろんなものがすぐ手に届くことよりもそれが貴重であることに、コンビニには別に住まなくても家から歩いていけば十分なことに気がついていた。
 
その想いかなって、大学進学と同時に東京に出ることができたが、何を血迷ったか学生寮に住むことになってしまい、「何のために東京に出てきたんだ」というオチがついてしまった。
 
 

住みたい場所遍歴その3:社会人2年目ころ

大学の時は、住みたい場所は特になかった。東京に来て間もなかったので、それぞれの場所のイメージがわからなかったのだ。
 
白金は「貴族の街」
自由が丘は「おしゃれでいけすかない」
高円寺は「アングラで個性的」
練馬は「庶民的」
23区外は「未開の地」
 
などのイメージは一切持ちあわせてなかった。
 
社会人になって、仕事を始めてからの住みたい場所は「会社から近すぎず、遠すぎず」。
 
結局、会社から電車で2駅、通勤時間が20分程度の住宅街に家を借りた。
 
会社から近いほうが通勤に便利だけど、あまりに近すぎて家にいるときも仕事から離れられないのはイヤだ。
そんな中途半端に飼いならされた社畜感が表れる選択だったと思う。
 
 

住みたい場所遍歴その4:社会人5年目ころ

このころの俺の住みたい場所は「デパ地下」だった。
 
コンビニって言っていたのが、経済的に少し余裕が出てきて、並ぶご飯のランクが上がっただけである。それにしても、あのちょっとぜいたくなご飯がずらっと並ぶ光景は壮観だ。物質的な豊かさに舞い戻ってしまった時期がこのころ。
 
デパートでは、地下以外の場所にはほとんど用がないこともポイントだ。洋服を買おうにも、選択肢が多すぎるとすぐ眠くなってしまうのは、俺だけではないだろう。
 
 

住みたい場所遍歴その5:社会人8年目ころ

前の「会社から遠すぎず近すぎず」の条件に加えて、「繁華街に住みたい」という希望が加わった。
 
中途半端な社畜感はそのまま維持しつつ、少し余裕が出てきて休日を充実したものにしたい気持ちが表れていたと思う。そして下北沢に住んだものの、結局、寝るだけの休日だった。
 
 

住みたい場所遍歴その6:社会人12年目ころ

会社との距離感はそのままで、「ひとりで入れる飲み屋がたくさんあるところ」という条件が追加される。
 
実際そういう場所に引っ越す少し前まで、独り飲みをする人の気持ちがわからなかった。
「え、なんでひとりで店に行くの? スーパーで酒買って家で飲めばいいじゃん」と思っていたのだが、気がついたらいま自分がそれをしている。
 
独り飲みの意味については別の機会にでも書いてみたいと思うが、次はどこに住むだろうか。