2017年になりました。
あけましておめでとうございます。
年末年始といえば、みんな実家に帰り、旧友が集まって飲み近況報告などをして楽しむ数少ない機会である。
俺も友達が少ないにも関わらず、いや、少ないからこそ、これを重要視してそのような場はなるべく欠かさずに参加していた。
しかし、30代半ばに差しかかってくると、やれ「結婚して一家で過ごすので出られません」だの「子供ができてその世話をしないといけないので出られません」だの「禿げてきて出たくありません」だの、そんな理由で欠席をする奴が出てくるようになり、今回ついに高校卒業以来はじめて、会自体が催されなくなったのだ。
心待ちにしていた俺からしてみれば、「なんて日だ」と叫ばずにはいられない事態だ。
いろんな理由をつけて出てこなくなってしまった奴が増えたが、俺らからしてみれば、その理由であるところの環境変化こそ最も話を聞きたいところなわけじゃん? それが会合の主旨だろうが、そこのところをわかっているのか、と。
俺はこの会合を聖域にしてきたわけですよ。
結婚しても嫁の実家に行くことよりも優先して会に出席したし、当日東京で仕事になってしまってもそのまま新幹線に飛び乗って途中からでも参加したし、そういった俺の努力を一体なんだと思っているんだ、お前たちは。
と憤りかけたその時、気がついたのです。
そんなことをしていたから、家庭が維持できなかったのだと。
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ちょうどその時、このコピペがちょっと話題になっていた。
俺はドラマも出ないし→出る歌も出さない→出す映画は撮らない→撮る40歳で引退する→しない浮気しまくる→しない禁煙なんてするか→する芸人は体を鍛えてはいけない→138キロのベンチプレスを持ち上げたいコメディアンというのはどこか犯罪の匂いがした方がいい→バカまじめ先輩の誘いを断ってバイト行く奴なんてありえへん→タウンワーーーーーク!!!!!!!!!結婚なんてしない→嫁の誕生日に似顔絵入りケーキをサプライズで用意子供なんていらない→娘に書いてもらった海のトリトンの絵を額縁に入れて飾る子供なんてうるさいだけ→娘に好かれたくてバルーンアート教室に通う自分と同じ顔したガキが家にいるなんて最悪→娘にぬいぐるみを買ってあげるために中野ブロードウェイを走り回る
これは至極簡単な話で、無粋を承知でマジレスすると、嘘をついているのでは当然なく、人間の考えは置かれた状況などによって変化し続けるということを表しているにすぎない。
彼のような若くして完成された才能を持った人物でも、それは例外ではない。
これも人間的成長なのであろう。
翻って俺はどうかというと、驚くほど変化していない。
まだトマトが食べられない。
こんなネタコピペに人生を省みてしまう、2017年の始まりは幸先があまりよくないからがんばろう。