岸田内閣の国会対策委員長に就任した高木毅っていう人は、過去に、女性宅に侵入し下着を盗んで逮捕されたことがあるらしい。
俺はこのことを、今日、Yahoo!ニュースアプリが「高木毅」が検索急上昇ワードになってるよってスマートフォン上で通知してきたことで知ったのだが、調べてみると、これは30年も前のことである。
高木氏は今回、内閣の要職に抜擢されたことで、30年も前の不祥事を蒸し返され、改めて今日、新しいニュースとして報道されることになったのだ。
最近、この手の話が多い。
東京オリンピックの開会式の演出チームに選出されたとたんに過去の悪事を再び持ち出されて、即辞任、辞退に追い込まれた人は、1人ではすまなかった。
この選出から辞任までのスピード感は、ちょっと前にはなかった、まさにネット社会を象徴しているなあって感じがして今っぽいなあって震えたし、今回の自民党総裁選でも、出馬を公表したとたんに、「このタイミングで記事を出すのが本人に一番ダメージが与えられるだろう」って待ち構えていたとしか思えないタイミングで、河野太郎はパワハラの音声を公開されるわ、野田聖子は「夫は元暴力団員」っていう、「え、知ってましたよ?」って感じの記事を出されてしまった。
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38年間食べることができなかったトマトを、最近食べられるようになった。
もちろん条件はある。
それは「ハンバーガーに挟まっている」こと。
いままでの俺ならハンバーガー内のトマトは必ずこれを除去しなければならないものだったし、それが嫌だからって、最初からトマトが入っているハンバーガーを選択肢から外すと、食べられるのがテリヤキバーガーかフィッシュ系のものに限定されてしまう。
だが最近、トマトが入ったバーガーを間違えてそのまま食べてしまったところ、なんということでしょう、難なく食べることができたのである。
どうやら、ハンバーガーの味の濃さがトマトの嫌な味、食感、匂いをかき消しているのだろう。
こうしてトマトを克服した俺は、最近ハンバーガーばかり食べるようになってしまい、それはそれで困っている。
それはいいとして、生涯食べることはないと思っていたトマトを、簡単に克服することができたのだ。
人間は成長するのである。
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松本人志はその著書の中で
「結婚はしない」
「家族なぞ百害あって一利なし」
「映画は撮らない」
「40で引退する」
と書いていたが、今では結婚して子供もいるし、映画もバンバン撮ったし、もうすぐ60になるが今でも芸能界の第一線である。
そう、人間は成長するのである。
30年前に下着泥棒をしたからといって、いま国会対策委員長には相応しくないとは限らないし、小山田圭吾だって40年前の話、野口聖子にいたっては夫ではあるが、本人の話ですらない。
松本人志が考えを一転させたように、俺がトマトを食べられるようになったように、今はその地位にうってつけの人物に世の中や文春新潮が知らないうちになっているかもしれない、そうは考えられないだろうか。
そういえばこっちは通知されなかったが、「ドリル小渕」なんて呼び名があったことも思い出した。
彼女だってあの件があったことでもしかしたら進歩しているかもしれないのだ。
結果が出るまでしばらくはそっとしておいたらどうか。
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本心ではあまり政治的なことはこのブログでは書きたくないのだが、今回の主題はそこではなく、トマトを克服した嬉しさが表面化したものといった側面が大きい。
ただ、ハンバーガーに挟まっていないトマトはまだ食べられないままなんだが、それもこのペースなら70歳までには乗り越えられる自信はある。