勝手に更新される毎日

六本木で働くサラリーマンのブログです。やめてくれ、待ってくれと言っているのに、1日1日が勝手に過ぎていきます。

疲れを取るのに苦労して疲弊している

疲れというものは、あって良いことなど一切なく、少しでも溜まってしまえば直ちに一切を取り除くべきものである。

当たり前のことだが、疲れていては人のパフォーマンスは下がってしまうし、また普段には輝かしい業績をあげる人であっても、疲れによってそれを帳消しにしてあまりある負債を抱えることにもなりかねない。

 

輝かしい業績とは縁遠い私の例で恐縮だが、30歳半ばのある日、あまりにも長い労働時間に心身は疲弊のピークを迎えていた。

「これはいっちょ缶コーヒーでも飲んでリフレッシュしなければ仕事にならん」と、業務を中断して近くのコンビニエンスストアを訪れた私は、棚から取ってきた缶コーヒーをレジに出して財布を開けようとしたところ、疲弊しすぎた脳が身体へ出す指示が逆転し、財布をレジに出して缶コーヒーを開けてしまったことがある。

 

また別のある日に、頭が禿げあがった上司が廊下を歩いてきた時に、言って良いことと悪いことの判断がつかなくなるほど脳が疲弊していた私は、すれ違いざまに思わず「禿げてるなあ」と、心の声をそのまま口に出してしまったことがあった。

幸いにも小声での呟きだったため、当人にも(おそらく)聞かれることもなく大事に至ることはなかったが、もし聞こえていたら、私は上司の怒りを買い、一生官職、出世など覚束ない状態になってしまっていたであろう。

 

他にも、自動車を運転するにも、疲れていれば一時の判断が鈍くなってしまい、交通事故を起こしてしまえば、一生をかけて罪を償わねばならないのは自明のことである。

 

このように、疲れは見つかった時点で取り除かなければ、後々取り返しのつかないことになってしまうのだ。

周囲の先輩方からさんざん話を聞いていたため、特に驚きも失望もなく受け入れることができたが、40歳という大台を越えて、これまでとは比べ物にならないほど疲れやすく、そして、疲れが抜けにくくなった。

30代を迎えた時も、30代の後半に差し掛かった時にも、このような感覚はあったが、今回の体力低下の落差はそれらとは桁違いである。

 

まず、眠っている時間を除いて、常に眠いしだるい。

朝起きて「ああ、今日はすこぶる体調がいいなあ」と思うことはまず無く、だいたい、絶好調時を100%とすると、良くて50%、平均で30%程度である。

また、階段を登るのが厳しいのは当然として、下りもできれば避けたい。

下りのほうが膝に負担がかかるからである。

膝だけでなく、首、肩、腰、腕は、だいたいどこかもしくはすべての箇所が痛い。

こんな調子だから必然的に運動不足になり、運動不足なのだからますます健康から遠ざかっていくという負のスパイラルに陥っていくのである。

 

このままでは大変まずい。

一刻も早く疲れを取り除かなければ大変なことになってしまう。

私は健康によいとされる数々のことを試してみた。

 

まずは早寝早起き。

しかし、いくら早く眠ろうとしても寝付けず、従って朝早く起きることはできず、結果、布団の上で目をつぶっている時間だけが長くなり、朝の寝起きの悪さも変わらぬまま。

 

やっぱり運動をしなければ、と思ってランニングをするも10分くらい走ったところで脇腹と膝が痛くなり、「やっぱりいきなり走るのは無理だからまずは歩こう」とウォーキングに切り替えるも、膝の痛みが治まることはなく、ただ歩くだけで膝の痛い人間になってしまった。

 

最近サウナが流行っているということで、「ととのい方」なるものをヤフー検索で調べ、サウナと水風呂を交互に入ってみたところ、ととのうどころか意識が遠のいてしまい、転んで風呂の床で頭をかち割りそうになった。

 

かくなる上は、と、ビタミン剤やユンケル、キューピーコーワゴールドなどのサプリメントや薬品に頼ってみたが、体感できた効果といえば、小便が尋常でないくらい濃い黄色になったことくらいである。

 

40歳を過ぎた人たちはいったいどうやって日常を維持しているのだろうか。

今もうとうとしながらこれを書いている。

頭蓋から脳髄を取り出して水洗いしたいと思いながら。