勝手に更新される毎日

六本木で働くサラリーマンのブログです。やめてくれ、待ってくれと言っているのに、1日1日が勝手に過ぎていきます。

性格診断テストの野郎は俺のことを完璧に見透かして、しかもそのことを俺に言ってこないから恐ろしい

最近、インターネットで誰でも無料でできる性格診断テストをやってみた。

そして気がついたのだが、俺はこの手のテストが得意ではない。

いままで40年弱生きてきて何度も性格診断テストをしてきたが、今回初めて気がついたのは、そこに

「たとえその答えが自分で気に入らなくても、正直に答えてください」

と書かれていたからである。

 

またこの手のテストはよく

「なるべく短時間で、考え込まず、その時の印象で答えてください」

とも指示される。

これは、第一印象こそが最も正しく、時間をかけて考えれば考えるほど、「今はこんなだけど、昔はもっとこうだった」とか「本当の自分はAだけど、社会通念上Bのほうが優れているとされている気がするからBを選ぼう」とか「本当は俺はCなんだろうけど、自分は他の人からDであると思われたい」などと思いを巡らせてしまい、その結果、実態からかけ離れてしまうといったことが、経験から、もしくは統計から、判明しているからであろう。

 

上の指示に従い、俺も各設問5秒以内で答えようとするのだが、それでもやはり「俺は社会的交流が苦手だ」とか「でも得意になりたい」とか「得意な方が色々人生うまくいくに違いないってことは分かっている」とか、挙げ句の果てには「もともと苦手なのはわかってるけど、俺も最近は努力して後輩に『やあ』などと声をかけるようになった結果、得意であると言ってしまっても過言ではないはず」などと、たった5秒の中でも様々な思考が生まれてしまう。

結果、「俺はこうである」よりも「俺はこうありたい」「俺はこんな人だと思われたい」方の選択肢を選んでしまうことも稀ではない。

 

そんなことをやっているとどうなるか。

実態とは異なる選択肢を選べば、もちろん実態とは異なる結果が導き出される。

究極的には、実際は官僚タイプの人間なのにも関わらず、「あなたは芸術家タイプの人間です」なんて結果が出てしまうことだってある。

 

俺のこの手の性格診断テストをが苦手な理由は主に2つある。

ひとつは、たった5秒の間にすら自分の中に生まれる葛藤が、自分が自分自身に対して持っている印象と理想像の間にあるいくつもの乖離を可視化してしまうこと。

そしてもうひとつは、「あるタイプの人間は、性格診断テストで、実態ではなく自分が望ましいと思う選択肢を選びがちである」といったデータを、テストを作っている人たちが既に持っているのではないか、という疑心暗鬼(というかほぼ確信している)から来る。

テストの鬼畜野郎は、俺が正直に答えていないことを見透かして、でも気づいていないふりをして普通に診断結果を出しているに違いない。

そう思うのである。